エンド・オブ・ステイツ 原題_Angel Has Fallen

先週末に、二本の封切り映画を観た。面白いことに、内容が「正義」と「悪」の両極端だった。”ヒロイズム“という言葉を聞いたことがあるだろうか?英雄を欲し、崇拝する。近年のアメリカはまさにそれの塊だ。独立戦争から始まった米国の長い歴史の中で、湾岸戦争や9.11といったダメージがヒロイズムを加速させていった。コミックや映画のヒーロー達はいつも、世界の危機に現れ人々を救ってきた。「エンド・オブ〜」シリーズの主人公マイク・バニングもその一人で、現実世界の真のヒーローは自らの危険を顧みない、消防隊員や救急隊員や軍人、警察官達なんだと教えてくれる。ところが「ブライトバーン〜」では、そのヒロイズムが通用しない。大いなる力を持つものが敵だと分かった時、人々はすがるものがなく恐怖に陥る、なんとアメリカらしくないアメリカ映画なのだろうか。すごい時代になってしまったなあと思いながら、お気に入りの音楽を口ずさんだ。SMAPもこう歌っていた、「ガキの頃から憧れてたけど♪正義の味方は、あてにならない!」

f:id:cinemaeye:20200229173655j:image
f:id:cinemaeye:20200229173652j:image