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娘を検索するー初めて知る

〓DATE

2018.10.28  日曜日 Screen6

〓FILMMAKERS

監督 アニーシュ・チャガンティ、脚本・製作 セブ・オハニオン、製作 ティムール・ベクマンベトフ、配給 スクリーン・ジェムズ(米)ソニー・ピクチャーズ(日)

〓CAST

ジョン・チョー(デビット)、ヴィック捜査官(デブラ・メッシング)、マーゴット(ミシェル・ラー)、ピーター(ジョセフ・リー)

〓ご注意

以下の文章にはネタバレを含みますのでご注意ください。

〓概要

最初から最後までがパソコン画面の中だけで進行する。

PCを購入してアカウントを設定する冒頭シーンから、衝撃のラストシーンまでが全て画面の中だけなのだ。

斬新でチャレンジングな映画創作の中に、家族の死、子供の日常、SNSのリスクなどが描かれていく。

〓cinemaeye

 鬼籍となった妻のことには触れまいとする父、亡くなった母への断ち切れない思いでいっぱいの娘、すれ違う父と娘の思いがそれまでの日常を少しずつ変えていく。これら全てがパソコンの中で描写されていくが、用いられているツールは、写真・動画・YouTubeInstagramTwitterFacebookFaceTimeTumblr・防犯カメラ・TVニュース・電話、などだ。現代社会はこれらのツールで日常生活のほとんどが網羅できるのだ。

 「エダマメ」、そう最近では Green soybeans だけではなく edamame もそのまま使われるようになっているという。tempura や sushi のように食べ物や料理そのものが認められ、日本語が英語化、国際化している事例は何だか誇らしいものだ。

 主人公の家族はアジア系だ、ハリウッド作品でありながらアジア系が主人公となるのは実に嬉しいものだ。今後は100%PC中ではない作品でも主役に抜擢されるよう期待したいところだ。

 劇場用映画デビューとなった監督のアニーシュ・チャガンティと、脚本・製作のセブ・オハニオンは南カリフォルニア大学の映画制作のクラスで学生と指導者として出会ったという。チャガンティはグーグルグラスで撮影した短編映画『Seeds』が話題となりグーグルに招かれ、この時の技術がこの『search/サーチ』に生かされているそうだ。

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www.search-movie.jp