パシフィック・リム アップライジング/原題  Pacific Rim : Uprising

〓FILMMAKERS

監督・脚本 Steven S.Deknight、製作 Guillermo del Toro、製作会社 Legendary Pictures、配給 🇯🇵東宝東和(🇺🇸Universal Pictures)、公開 🇯🇵2018.4.13(🇺🇸2018.3.23)、上映時間 1時間51分

〓CAST

John Boyega:指導教官ジェイク・ベンテスト、Scott Eastwood:指導教官ネイサン・ランバート、Cailee Spaeny:訓練生アマーラ・ナマーニ、Rinko Kikuchi: PPDC事務総長 森マコ、Jing Tian:シャオ産業創業者リーウェン・シャオ、Arata Mackenyu:訓練生リョーイチ

〓概要

   東京がたいへんなことになってしまった。KAIJUとイェーガーの闘いで都内はメチャクチャ、これからどうやって復興させるのか・・・⁉️

   ハリウッドのKAIJU好きが描いた作品だ。デナイト監督も、今回プロデュースに回ったデル・トロ監督も、製作兼キャストのジョン・ボイエガも日本の特撮やアニメの影響を強く受けた方々。日本初のポップカルチャーが、まるでブーメランのように、怪獣をKAIJUとする表現を伴って日本に戻ってきたのが本作品だ。

 かつて、怪獣との闘いで街を壊さないように気遣ってくれたウルトラマンがいた。アベンジャーズは闘いで破壊された街の状況から存在そのものが危険だとして国連管理下に置かれた。スーパーマンはNY中心部での破壊を尽くした激闘が恨みを買うことになり新たな敵を作ってしまった・・・。そして本作、なんと積極的に街を破壊する闘いだ!ビルを倒してKAIJUの進路を塞いだりする闘い方なのだ!

 とは言っても、ハリウッド映画の舞台に東京を選んでくれたのは実に嬉しいものだ。さらには、メインキャストで2人の日本人を観れるのだから、まあ良しだ。

 イェーガーと怪獣の闘い『パシフィック・リム(2013)』から10年、市街戦で廃墟となった跡地から今回の物語は始まる。そこは立ち入り禁止地区、白骨化した巨大なKAIJUの骨が横たわる。イェーガーの残骸機体の中は貴重な電子パーツや部品でいっぱいだ。

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そのパーツを寄せ集めて小型の回転型イェーガーを作っていたアマーラ、この少女の登場シーンは『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』のレイの登場シーンと似たイメージだ。

 世界各国が協調すれば、人類は怪獣をも倒すことができる、そう、色々な問題をきっと解決できるはずだ。KAIJU・メカトロ・ドローン・生命科学・格闘技・コンピューターなど、あらゆる要素が融合する本作、実はたくさんのメッセージを持つ作品でもあった。 

〓cinemaeye

・Pacific Rim

環太平洋地域、太平洋周辺地域。太平洋を環状に囲み、海溝や火山がたくさんある。

・PPDC

Pan Pacific Defence Corps(環太平洋防衛軍)の略、21カ国からなる国際同盟組織だ。この地域には深い海溝も火山も環状に多く存在することからKAIJUが出現し易いようだ。

・イェーガー

神経を機体とシンクロさせて操縦する。エヴァと似た感じだがイェーガーは2〜3人乗り。スーパー戦隊シリーズの最後に登場する巨大化した時の操作方法を現実的にハイテク化した感じでもある。

〓リンク