ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生/原題 Fantastic Beasts:The Crimes of Grindelwald

史上最大の敵に、試される仲間たちの絆(ワーナー・ブラザース

〓DATE

2018.11.24(日)Screen10

〓FILMMAKERS

監督 ディビット・イェーツ、脚本 J.K.ローリングス、配給 ワーナーブラザース

〓CAST

エディ・レッドメイン(ニュート・スキャマンダー)、ジュード・ロウダンブルドア)、ジョニー・デップ(黒い魔法使いグリンデルバルド)、ティナ(米国魔法省キャサリン・ウォーターストン)、クイニー(ティナの妹アリソン・スドル)、エズラ・ミラークリーデンス)、ダン・フォグラー(ジェイコブ)、カラム・ターナー(英国魔法省テセウス・スキャマンダー)、ゾーイ・クラヴィッツ(リタ・ストレンジ)

〓ATTENTION(ご注意)

以下の文章にはネタばれを含みますのでご注意ください。

〓OUTLINE

 前作「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅(2016)」の続編、全5作が予定されている「ファンタスティック・ビースト」シリーズの2作目、本作ではハリポタシリーズからのつながりがより濃く描かれる。

 黒い魔法使いグリンデルバルドが逃げ出し、魔法界と人間界(マグルまたはノーマジ)の支配を企む、それを阻止するためにアメリカ魔法省やイギリス魔法省、そしてニュートの仲間たちが立ち向かう。 

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 ダンブルドアは元教え子のニュートにグリンデルバルドを倒すことを任せる、恩師ダンブルドアの方が魔法の腕は上手なはずなのに・・、なぜダンブルドアがニュートに託したのか?その理由はラストで明らかになる。 

〓cinemaeyes

 ファンタジー映画の最高峰「ハリー・ポッター」シリーズ全8作から遡ること約70年前の出来事が「ファンタスティック・ビースト」シリーズの世界、「スター・ウォーズ」シリーズと同様に歴史を巻き戻す展開だ。最新作の方が映像技術は発達しているから、ハリポタよりもファンタビの方がきれいな映像で描かれる。

 最強の杖「ニワトコの杖」をグリンデルバルドが所有して現れる、ハリポタシリーズではダンブルドアが所有していることから、これからの持ち主が変わっていく経緯には深い事情がありそうだ。ちなみに我が家にも「ニワトコの杖」がある、重量感がとてもあり今にも魔法を繰り出せそうな気配だ(USJで買いました)。

 ポッターシリーズを通し、本作で本格初登場した主要人物を3名紹介しよう。「テセウス・スキャマンダー」はニュートのお兄さん英国魔法省に勤務し闇祓いを担当、弟のニュートのことをいつも気にかけている。「ゲラート・グリンデルバルド」はポッターの最大の敵ヴォルデモートの前にいた史上最強の黒い魔法使い、人の心も支配し魔法界に亀裂を生じさせる。「ニコラス・フラメル」は賢者の石の製造に成功したという錬金術師、本作では600歳代として登場、パリの崩壊を止めるためにフィニートを使えと叫ぶシーンからはニコラスも相当な魔法使いの腕がありそうだ。

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 「ノー・マジ」とは no magic? 魔法を使えない者、すなわち普通の人間を指すとされる。 

 ティナの妹クイニーがたいへんなことになってしまった!まさに副題の「試される仲間たちの絆」そのものが問われる展開だ。クイニーはノー・マジのジェイコブが好きなあまり純潔の魔法使いの集団に堕ちていく、これはスター・ウォーズのダークサイドへの転落を連想させる展開だ。

 クリーデンスは今回も鬱屈したキャラで登場、魔力を持つことは前作で判明したが、ラストではとんでもなく強力な魔力を発揮、これからニュートらの壁として立ちはだかる展開、間違いなしだ! DCコミックスのフラッシュ役のイメージが強いから、このイメージギャップには驚きの一言。 

 〓IMPRESSION

ハリポタシリーズをずっと観てきた方、ファンタジー映画が好きな方、どんな魔法が飛び出すか興味がある方など、是非、劇場でご覧ください。繰り出される魔法の数々の映像は迫力いっぱい、とてもきれいな映像は感動ものです。

wwws.warnerbros.co.jp